退院後、つくしは花沢の邸で過ごしていた。
その間、車椅子での生活を余儀なくされ、外出することも儘ならなかった。
しかし、ほぼ毎日のように訪れる友人たちに、つくしが退屈することもなかった。
類も、夜の会食は断り、早々に帰宅し、つくしとの時間を大切にしていた。
夕食後には類にお姫様抱っこをされ、庭を散策するのがつくしの楽しみでもあった。
花沢邸の改修工事は見送られ、その代わりに、全館バリアフリーにする工事がされた。
つくしが車椅子での生活に不便がないように、との配慮だったが。

「うちの両親だって、そのうち老いるし、ね」

冗談めかした類の一言に、つくしは類の優しさを感じていた。


３週間ぶりの外出先は病院。

「今日のレントゲンで問題なければ固定が外れるんだよね？」

久々の外出にはしゃいだ様子のつくしを、類は柔らかい微笑みで見つめる。

「だからって、そんなすぐ動くようにはならないんじゃない？」

「で、でもっ！動かしちゃダメなのと、動かしてもいいよ、っていうのは違うじゃん！」

「でも、無理はダメだよ？」

「…はぁい」

少し不満気な返事を返すが、それでもつくしは嬉しそうだった。


病院までの車中、二人の会話が途切れることはない。
類自身も、久々のつくしとの外出を嬉しく感じていた。

「固定が外れたら、何がしたい？」

「えーっとねぇ…お風呂入りたい！」

本当にそれを望んでいるのだろう、nu skin hk その表情は活き活きとしている。




「そっか。じゃ、今日固定外れたら、一緒に入る？」

類の言葉に、みるみる顔が赤くなる。

「え…一緒に、って…」nuskin hong kong

「だって、いくら固定が外れたって、すぐには動かせないでしょ？
　それこそ、nuskin hong kong 風呂場で転んだら元の木阿弥だよ」

「うぅ…」

「大丈夫。ちゃんと綺麗に洗ってあげるから…隅々まで、ね」

類の柔らかい微笑みに、ドキリと鼓動が跳ねる。
それを悟られまいと、つくしは車窓に目を向けた。