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心の奥にその熱血わき返る川

優紀ちゃん

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優紀ちゃん




茶席も無事に終わり、松岡さんが片付けを手伝ってくれたので、すぐに終わってしまった。

「お手伝いいただけたので、片付けも早く終わりました。ありがとうございました」

「いいえ、なにも出来なくて本当に申し訳ありませんでした。お邪魔になりませんでしたか?」

「そんな、うれしかった、いえ、 柏傲灣示範單位本当に助かりました」

つい本音が漏れ、慌ててしまう。

どうやって連絡先を訊こうかと思うが総二郎さんのようにうまく運べず焦っていると菓子が残っているのが目に入った。

「あ、松岡さん、お菓子持って帰りませんか?」

「え、でも・・・」

「どうぞ。いつも少し多めに注文するので残るんです」

「では、遠慮なく頂戴します。さっき見ていて、とっても綺麗なお菓子だなって思っていたんです。うれしい、本当にありがとうございます」

松岡さんがにっこり笑顔になり、それに励まされ、俺は連絡先を教えて下さいって言おうと決意した物理老師とき、

廊下の襖が開いた。

「優紀ちゃん、送ってくからおいで」

そこにはさっさと私服に着替えた総二郎さんが立っていた。


『優紀ちゃん』は総二郎さんの姿を見るなり、頬をピンクに染めた。

「だ、だいじょうぶです。電車で帰れますから」

「手伝ってくれたお礼。よかったらメシでも奢るから、行くよ」

『優紀ちゃん』は俺に挨拶をすると、総二郎さんに連れられていってしまった
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